2012年02月10日
「水五訓」
「水五訓」
中條高徳(アサヒビール名誉顧問)
『致知』2006年9月号
連載「巻頭の言葉」より
人類にとってかけがえのない大切な水だけに、水に関する教訓がたくさんある。
(略)
「水は方円の器に随う」という。
自分を主張せず、すべてに柔軟に順応しながら、自分の本質を失わない老子の水哲学を、先人が見事にまとめ上げられているのでご紹介しよう。
■水の五訓(※印筆者註)
一、自ら活動して他を動かしむるは「水」なり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※水は百年、千年流れて峡谷を刻み、千丈の滝をつくる。
洪水、大雨は、文明の利器たる新幹線もストップさせ、
家屋まで押し流す。水の力は、人の力をはるかに超える。
二、常に己れの進路を求めてやまざるは「水」なり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※水は必ず低きを選び、低きにつく。
より低い己れの道を求めてやまない。
限りない「謙虚さ」を示す。
三、障害にあって、激しく
その勢力を百倍しうるは「水」なり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※流れる水を止め貯水し、一気に流し、発電し百倍千倍の力とした。
富山で発電所を造る時、水が百倍の力の電力に
化ける理の判らない住民たちの強い反対があったと聞いたことがある。
四、自ら潔く、他の汚濁を洗い、
清濁併せ入る度量あるは「水」なり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※清らかな水も、濁れる水もなんの文句も云わずにただ流れるままの姿は、与えた恩は水に流し、
受けた恩は石に刻むべしと説いているようだ。
五、洋々として大海を満たし、発しては霧となす。
雨雪を変じ霰と化す。
凍っては玲瓏たる鏡となり、
しかもその性を失わざるは「水」なり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※さまざまな水の態様は、人生を達観せよと
語っているようでもあり、無言にして人生の輪廻を説いているようでもある。
その性を失いはしないが、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
(『方丈記』)の如く、水は時の移ろいをも語る。
ここまで水からの学びを進めてくると、安岡正篤先生の説く考察の三原則、
一、目先にとらわれず長い目で見る
二、一面的に見ないで多面的、全面的に観察
三、枝葉末節にこだわることなく根本的に考察する
は、この水の五訓から導き出されたみずみずしいお教えと把えるのは穿(うが)ちすぎだろうか。
人間力・仕事力が確実にアップする致知出版社メルマガ
【2010/4/27】 致知出版社編集部 発行 から 転記
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やさしいときは、人もうかべやさしく。激しいときは、一瞬で、地形まで変化させる。
水のごとく・・・。
中條高徳(アサヒビール名誉顧問)
『致知』2006年9月号
連載「巻頭の言葉」より
人類にとってかけがえのない大切な水だけに、水に関する教訓がたくさんある。
(略)
「水は方円の器に随う」という。
自分を主張せず、すべてに柔軟に順応しながら、自分の本質を失わない老子の水哲学を、先人が見事にまとめ上げられているのでご紹介しよう。
■水の五訓(※印筆者註)
一、自ら活動して他を動かしむるは「水」なり。
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※水は百年、千年流れて峡谷を刻み、千丈の滝をつくる。
洪水、大雨は、文明の利器たる新幹線もストップさせ、
家屋まで押し流す。水の力は、人の力をはるかに超える。
二、常に己れの進路を求めてやまざるは「水」なり。
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※水は必ず低きを選び、低きにつく。
より低い己れの道を求めてやまない。
限りない「謙虚さ」を示す。
三、障害にあって、激しく
その勢力を百倍しうるは「水」なり。
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※流れる水を止め貯水し、一気に流し、発電し百倍千倍の力とした。
富山で発電所を造る時、水が百倍の力の電力に
化ける理の判らない住民たちの強い反対があったと聞いたことがある。
四、自ら潔く、他の汚濁を洗い、
清濁併せ入る度量あるは「水」なり。
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※清らかな水も、濁れる水もなんの文句も云わずにただ流れるままの姿は、与えた恩は水に流し、
受けた恩は石に刻むべしと説いているようだ。
五、洋々として大海を満たし、発しては霧となす。
雨雪を変じ霰と化す。
凍っては玲瓏たる鏡となり、
しかもその性を失わざるは「水」なり。
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※さまざまな水の態様は、人生を達観せよと
語っているようでもあり、無言にして人生の輪廻を説いているようでもある。
その性を失いはしないが、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
(『方丈記』)の如く、水は時の移ろいをも語る。
ここまで水からの学びを進めてくると、安岡正篤先生の説く考察の三原則、
一、目先にとらわれず長い目で見る
二、一面的に見ないで多面的、全面的に観察
三、枝葉末節にこだわることなく根本的に考察する
は、この水の五訓から導き出されたみずみずしいお教えと把えるのは穿(うが)ちすぎだろうか。
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【2010/4/27】 致知出版社編集部 発行 から 転記
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やさしいときは、人もうかべやさしく。激しいときは、一瞬で、地形まで変化させる。
水のごとく・・・。
Posted by 未来 at 21:00│Comments(0)